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笠間へ行ってきました その6 [るんるん徘徊]

 すっかり寝坊した土曜日です。寝室の東に向いた大きな窓からは、陽射しが差し込んでとても暖かいですw。
嗚呼幸せw。でも、なんか寒い??室温は8℃。えっ8℃ですww。太陽の輻射熱は素晴らしい。
 仕事部屋には、まだ陽射しが届いていないので、8℃は、悲しいほど寒いですw。
 今朝は、寝ぼけた頭をすっきりさせるのに、The Stylisticsのベスト盤です。マンダムのCMでおなじみですね、フィラデルフィア・ソウルの定番です。ジャケットの顔写真を眺めていて、パパイア鈴木のそっくりさんがいる事にに気づいて苦笑です。

79) 笠間へ行ってきました その6
 11月12日笠間へ街歩きに行ってきました。今回のメインは菊祭りということになっていますが、実はww。
佐伯山麓公園の謎の塔を眺めて、ぬるぬるした石の階段を登っておくに進みます。もうこの辺りも笠間城の中になります。ぽつりぽつりと戦争の慰霊牌が建っています。
ちょっと寒々しい風景です。そんな中に、なんだかかわいらしい物が建っていますw。

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看板が出ています。旧笠間市立美術館だそうです。中を覗くと竹を割ったようなものが、沢山置いてあります。今は倉庫として使っているようです。
垂木の収まりや瓦の感じが、後ろ側の2階建ての部分と随分違いますので、後ろ側は増築したように見えます。
 帰ってきてから一寸調べてみたのですが、この倉庫、もともとは西茨城第一高等小学校で、1900年には、明治天皇が宿泊されたそうです。1950年に、ここに建物の一部を移築して「笠間町立美術館」として利用していたそうです。
小学校が、竣工した年代は良く解かりませんが、111歳を超える倉庫というわけです。天皇陛下が、今で言う中学校に宿泊するというのも、奇妙な気がしますが、当時としてはそれだけモダンな建築ということだったのでしょうか。
 同じような図面の使い回しとしか思えない、箱型の学校建築しか見かけなくなってしまった、そんな時代ですが、学校の持つ象徴性と環境そして尊厳を復活した学校建築をして欲しいものです。

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 公園を出て、コースに戻ります。どうやらこの公園が頂上だったようで今度は下り坂です。坂を下りると住宅地が広がります。
ところどころに水田も見えます。やっぱりお城の関係者の住む所だったのでしょうか。かわいいものが建っています。
道路一杯まで作っています。上から下まで下見板張りで、マスで見せるボリュームは凄い迫力です。しかも窓の縦桟がささら子にあわせてあるところなど、細かい気配りが見て取れます。
 住宅地から、離れるに従い新しい住宅と田んぼの割合が増えていきます。町外れの田んぼ沿いの太い幹線道路に入り、坂を上ると今度は別の住宅地が始まります。次の目的地は笠間芸術の森公園です。

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こちらの住宅地は、新しい家や笠間焼きのギャラリーや店舗が多く、こんな変わった屋根のお店もあります。

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 公園の来たゲートから入ると、なだらかな丘が続きます。丘に長く伸びる木の陰がとても幻想的です。この公園は54.6haの計画で、現在33.9haが整備されています。本当に大きな公園です。
とりあえず、屋外ステージで開催している農協のイベントを見に行ってみます。

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 公園は緩やかな丘を階段や斜路で繋いで、起伏の景色の中に、施設が隠れているような構成で、歩いているだけでも、目線の動きの変化に景色が変わって見えます。
ふと、見上げると厳つい鉄塔です。環境調和型鉄塔とか美化装柱鉄塔とかいう奴みたいです。
環境に調和しているの???

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 農協のイベントは広大な芝生の広場で盛大に行われていました。陶芸祭りよりはすこし控えめですが、いきなりトラクターが並んでいるのは流石です。
最近のトラクターは、ゆったり広くて、クーラーも付いていて快適そうです。


笠間へ行ってきました その7に続きます。
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笠間へ行ってきました その5 [るんるん徘徊]

 朝から雪混じりの冷たい雨。布団から出るのが億劫になりますw。
こんな朝の音楽って、何だろうとしばし悩んでしまいましたw。今朝の仕事始めのBGMは、The Graduate (卒業)のサントラです。ジャケットの表には、Simon & Garfunkel の大きな文字とADDITIONAL MUSIC BY DAVID GRUSIN の凄く小さな文字がw。これは、DAVID GRUSINに対してあまりに不当な扱いですねw。
 雪景色に似合いそうな、1967年の一枚です。

78) 笠間へ行ってきました その5
 11月12日笠間へ街歩きに行ってきました。今回のメインは菊祭りということになっていますが、実はww。
 陽も随分上がり、ぽかぽかしています。酒蔵から、笠間城跡に続く坂を上がっていきます。町屋の風景が一転して、里山のような風景に変わります。
まだ、観光客もいないようで、8mほどのアスファルト道路に、にじと相方位しか人影はありません。貸切状態ですw。

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 いきなり、凄い佇まいのアプローチがあります。恐らく個人邸宅なのでしょうが、弧を描いて、奥行きを広げて、更に玄関は見せない奥ゆかしさ。造園屋さんのデザインにも脱帽です。

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 その向かいにあるのが、笠間日動美術館です、なかなか綺麗な美術館です。バブル前の昭和の終わりのモダンを匂わせる造形です。
設計は芦原 太郎で、1993年に新日本建築家協会新人賞を受賞しています。でも、まだ開館まで時間があるので、ここはあっさりパスして、隣の坂を登っていきます。
 坂の途中には、この美術館を東西に繋ぐ、綺麗に整備された、渡り廊下に繋がるアプローチなども見ることができます。

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 両側から木の枝が覆い被さるように伸びて、薄暗く落ち葉が積もった湿っぽいアスファルト道路の視界は、突然光を取り戻して、開けた先には佐伯山麓公園があります。
木々も、緩やかに紅葉しています。元気な緑のはざまの色づきは、季節の境目に降り立った、自分の時間を示してくれているように感じます。

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 小さな駐車場。道を挟んで左側は広い芝生の広場、右側はベンチを設えた休憩場になっています。
その休憩場から、臨む景色はこんな感じです。お城のように見えますがホテルです。坂の途中で休業の看板を見かけました。
 震災で随分の被害を受けたことが、眼に見えて良く解かります。コンクリートの屋根の上にモルタルで、硬い瓦を固定すると、3つとも硬いので脆くなってしまうのです。平常時ならば問題のない固定方法です。
その点、木造の屋根は良くできています。木の下地に土を載せて、硬い瓦を載せる。地震が来たら、それぞれが壊れる前に動きます。瓦がずれたら雨が漏るかもしれませんが、戻せばいいのです。眼止めをしている漆喰が割れるのでしょうけど、又塗ればいいのですw。
こういう工法を選んで成熟させてきた祖先は、地震に対しても、おおらかだった様に感じます。大きな力をいなして、受け流す感じですねw。

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 道路を挟んで反対側の芝生の広場には、比較的新しい妙な塔が建っています。なんだかとても象徴的な立ち位置と造形なのですが、用途も意味もさっぱりわかりません。これには説明書きの一つでも欲しい所ですw。

笠間へ行ってきました その6に続きます。
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笠間へ行ってきました その4 [るんるん徘徊]

 昨日、近所のスーパーに買い物に行った相方が、うれしそうに帰って来ました。買い物袋から取り出したのは、チリ産松茸、4本で250円w。少々香りは薄いものの、今夜は松茸ご飯が楽しみです。
 今日の仕事始めの一枚は、Azymuth(アジムス、ずっと「アジマス」だと思っていました。w)の Carnival 1996年のアルバムです。Light As A Featherの方が、有名ですよね。NHK-FMのクロスオーバーイレブンのテーマ曲といえば、懐かしく思い出す人も多いかと思います。曇った寒空の下、淡々と聴ける一枚ですw。

77) 笠間へ行ってきました その4
 11月12日笠間へ街歩きに行ってきました。今回のメインは菊祭りということになっていますが、実はww。
今回は、正直退屈です。菊の楽しみ方を知らない人間が、菊を眺めているのですから、それは当然ですww。

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 はい菊ですw。

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 盆栽の菊ですw。こんな感じで5連発の菊をやろうかと思ったのですが、もういいですよねw。

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 3大お稲荷さんの本領は、こんな所にもあります。ここは本殿の真後ろに当たります。一般的な神社って、本殿の真後ろって行きにくいですよね。ここは瑞鳳閣に通ずる裏口があるので、後ろからも観察できます。
お稲荷様で、一杯です。
瑞鳳閣は有料なので、つい敬遠していましたが、実はこんな所にも名建築があったりします。設計は伊藤忠太、関東の人なら、築地本願寺、湯島聖堂、靖国神社神門の設計者といえば、なんとなくイメージできるかもしれません。
はい、にじも、次は見学することにしますww。

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 簡単に参拝を済ませて、笠間城跡に向かいます。さすがにお稲荷さんの廻りは賑やかです。大きな酒蔵も二件あります。ここのお酒がまた、おいしいんです。
っと、ここで木造三層の旅館です。地震にも揺るがなかったようで、本当にきれいなものです。しかし事実上、この旅館も既存不適格。木造の3階建ての旅館を造ることは、もう法律が許してくれないのです。
 ただの、旅館と思わず、新規に建てる事のできない、こうした街角でひっそり頑張っている建築を優しい眼で見守ってくれる人がいるとうれしいですw。

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 旅館のT字路を左に曲がると、また酒蔵があります。こちらは、通りに面した部分を改装して、貸し店舗にしています。
今、流行のリノベーションという奴ですかね。写真左側が貸し店舗、右側が既存店舗のようです。うまくまとめています。外壁も屋根も左右で連続させれば、さらによかったです。
こういうデザインって、見ていてほっとします。
 今度は、この酒蔵の向かいの坂を上がっていきます。

笠間へ行ってきました その5に続きます。


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笠間へ行ってきました その3 [るんるん徘徊]

 天気予報は大きく変わり、気持ちのいい朝です。予定外に朝から洗濯してしまいましたw。昨日、6年間愛用していた、デジカメが突然暴走。露出ができなくたっようで、白い写真しか撮れなくうなってしまいました。
 とうとう、新しいデジカメを買うことになりそうです。でも、写真が撮れない間ブログネタが収集できなくなってしまいます。困ったものですw。
 今朝のBGMは、The Cardigans の Life  1995年のアルバムです。スウェーデンのバンドで、心地よいのんびりしたロックです、音の作りはソフトロックの影響を受けているように感じます。Carnival がヒットしたので、ご存知の方も多いかと思います。朝から軟弱ですねw。

76) 笠間へ行ってきました その3
 11月12日笠間へ街歩きに行ってきました。今回のメインは菊祭りということになっていますが、実はww。
ようやく、笠間神社に辿り着きました、駅から15分ほどなのですがww。

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 裏通りから入る神社は、違った顔を見せてくれます。一つ隣の通りは、露店も並ぶ華やかな賑わい、こちらは…、でも、神社の裏骨を支えている香りがしっかり伝わってきます。
そし、神社の敷地を隔てる壁は、物凄く古びていますが、とても丁寧なレンガ壁です。かつてこの場所に、かなり立派な建築があったことを偲ばせます。
レンガ壁の写真は、あまりに手ブレがひどいので割愛ですw。

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 ようやく、到着しました笠間稲荷神社です。日本3大稲荷の一つといわれる立派なものです。AD651年の創建ということです。
我らが、八木が谷はまだ、竪穴式住居で貝を採っていたことを考えると、一寸羨ましくも思います。
まだ、楼門(ろうもん)なのにこの規模です。玉垣(たまがき)にも圧倒されてしまいます。普段は神社の境内の隅に、目立たぬようにひっそり鎮座しているお稲荷さんですが、ここに来てお稲荷さんの本気を見せ付けられています。

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 参道も、こんな感じに菊できれいに飾られています。まあ、当然といえばそのまんままで、ここが菊祭りの会場です。
それにしても、考えずに眺めていましたが参道が、又見事な石畳です。もう、ここまで惜しげもなく使われてしまうと、歩いている方も不感症になってしましますw。

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 楼門前のオブジェが迫力あります。でも、こういうものをうまく説明できる言葉の持ち合わせがありません。
良く解からないんですが、格好好いんですw。あえて言えば、ピストルズ(Sex Pistols)のような感じとでも言うのでしょうかw。後ずさりするような存在感です。間に合う人は(って、もう無理ですよねw)実物を見てくださいw。

 本当は、神楽殿の造りがとても面白かったのですが、太陽の角度がまだまだ朝型でw、あまりにわかりにくい写真だったので割愛しますw。でも、現地に行く方があれば、観察時間を設けることをお勧めしますw。

 笠間に行ってきました その4に続きます。

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笠間へ行ってきました その2 [るんるん徘徊]

 又冷え込んできました、週末は一番の冷え込みが来るようです。暖房器具の購入をいよいよ迫られそうです。
沈黙し続けるホットカーペットは、再起動の兆しが、かすかに見えてきました。でも、どうしようw。
今日は朝から幕張に「第6回 再生可能エネルギー世界展示会」 を見学に出かけてくるので、BGMを選ぶ余裕がありませんw。

75) 笠間へ行ってきました その2
 11月12日笠間へ街歩きに行ってきました。今回のメインは菊祭りということになっていますが、実はww。
駅を出て、笠間稲荷神社に向かって歩いています。

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 職業柄か、家を建てている風景を見ると、つい足を止めてしまいます。そこに、なんだか不思議なものが。
柱を支えている地束というコンクリート製品は、特に珍しいものではないのですが、その下に注目w。
高さ調整の為のスペーサーなのですが、なんと御影石w。これは初めて見ました。しかも、きっちり収まっています。これが石の産地の近隣の力なのでしょうか、御影石も安ければ、いい職人も沢山いる。ここならではの風景のように感じました。
 にじの常識では、こんなところに石の職人さんを呼ぶなんて事は、ありえませんからw。

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 なんだか、痛々しい写真です。ここには大きな石灯籠がありました。東日本大震災の影響です。ここまでは、あまり目に付きませんでしたが、笠間市も震度6強の強い揺れを受けています。暫く経験のなかった大地震であったことが、こんな所からも推測できます。
幾度か歩いたことのある、通りですが、ここに石灯籠があるのは笠間稲荷神社の参道だったと言うことでしょうか、今まで気が付きませんでしたが、ここがかつてのメインストリートだったように思えます。

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 こちらは、前回紹介したYシャツ屋さんと構成がよく似ています。同じ棟梁なのかもしれませんが、看板部分の汚れ方を見ると、明らかに雨水の切り方に失敗しています。
建築の詳細は、こうした積み重ねで成熟していくのでしょうw。こちらは前回のものと違って、窓の彫が深いです。銀行か何かをお手本にしたのかも知れませんね。
あまり、効果の出ていない所が、風景に良くなじんでいますw。

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 神社が近づくにつれて、震災の被害が、色濃くなります。石灯籠は軒並み、被害を受けているようです。
頭に重いものが載っていれば、それだけモーメントが大きくなって、壊れやすいのは必然です。ましてや石は積んであるだけですから。
中を刳り貫いて、鉄筋の一本でも入っていれば、随分違ったものになっていたとも思いますが、そうもいかない事情があるのでしょう。

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 神社のすぐ近くの細い道の先に、面白いものがありました、随分朽ちていますが木造三層です。もともと3階建てなど軽々作っていたのです。つまらない法律と、大工手間を惜しむ住宅メーカーの陰謀で、まともな大工さんを見かけることは少なくなりました。
大工さんが腕を振るう場がなくなったのも、こんなものを作り上げてしまう技術を失ったのも、国家を巻き込んだ資本主義経済故の宿命とも思えますが、近年エコカー減税とやらで無駄に車を買い換えさせたり、地デジ化で、無駄にTVを買い換えさせたり、高速道路を無料化すると言っておきながらETCを義務化するなんていう国策に憤りを感じます。
 ノミもカンナも持たない自称大工が、インパクトドライバーだけで家を建てている時代は、大量生産の大量消費の必然的な結末なんでしょうか。失ってしまった技術は、なかなか取り戻せないと思うのですが。

 笠間へ行ってきました その3に続きます。

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笠間へ行ってきました その1 [るんるん徘徊]

 きれいな朝焼けが鮮やかな月曜日です。気が付けば、街路樹のカラマツが見事に紅葉していました。
今朝の一枚目はJimmy Smithの THE MASTER 1993年の12月24日、25日キリンプラザ大阪でのライブ盤です。一寸早いクリスマス気分が味わえますw。
 キリンプラザについて少々、設計は高松伸、行灯の愛称で竣工したのがにじがまだ学生の時でした、随分建築誌を賑わせた記憶があります。当時も今もあまり奇をてらったような、商業建築には興味がなく、映画ブラックレインで舞台になっていた頃、大阪に行ったついでに眺めた程度でした。
1987年に竣工。1989年に日本建築学会賞受賞、2008年に取り壊し。20年ほどの短命に終わりました。僅か20年しか使わない(使えない?)建築に賞を授与するのも、あまりに間の抜けた話ですが、日本の建築事情を端的に示しているようにも思えますw。


74) 笠間へ行ってきました その1
 11月12日笠間へ街歩きに行ってきました。笠間は今回で3回目か4回目です。にじ達のお気に入りの街の一つです。
笠間の魅力はいくつもあります。まず街の構成と手の入れ方です。城下町と門前町の賑わいを残しつつ、稲田石の舗装でまとめた町並み。大きな公園にを中心に陶芸やつつじ、菊など盛りだくさんの行事。
陶芸と観光を軸とした町おこし、そして安くて美味しいランチw。
 今回は、菊祭りを見てきます。

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 筋を引く雲に迎えられた爽やかな秋晴れです。朝の笠間駅は、まだ人もまばらで町も静か。駅からハイキングのスタッフは、もう待機しています。

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 菊祭りにあわせて、駅前も菊で飾り付けられています。普段、菊を観察することはあまりありませんので、これだけでも、充分華やかで見ごたえあります。
受付を済ませて、地図を確認します。今回のコースはつつじ公園や笠間城跡(佐白山)を迂回しているようで、厳しいアップダウンはなさそうです。一寸安心で出発です。
駅からは、大通りを行かずに、古い通りから入っていきます。静かな商店街といった風情です。

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 きれいな旅館も菊の飾りがされています。真っ白な漆喰壁に、腰の下見板張りそのささら子の細かいピッチが上品です。
玄関の石は稲田石のようです。産地が近いと石の使い方も上品です。足元の植栽がまた、いい具合です。

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 人気のない、通りに店が飛び石状にぽつんぽつんと並ぶ、変哲のない通りなのですが、面白いものは色々出てきます。
看板を外しているので、商いはやめてしまったようですが、表は店構え、そして蔵のような組石造が続きます、その後ろは普通に木造ですね。
通りに面して横向きの蔵というのはないですし、途中で防火区画を作っているのも考えにくいです。川越の方では通りに面した店そのものを防火構造(建築基準法で言うものとは異なります)にしているものは見かけますが、それとも明らかに違う構成です。
元の形が、想像しにくいです。でも、ここにそういう建築の文化の形跡を見つけるのも、愉快なものですw。

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 こちらはYシャツやさんです。洗い出し仕上げですが、剥落なんて一つもない、コーナーの曲線部分に技術の高さを窺わせます。看板上の小屋根の板金もたいした技術です、いい職人さんが沢山いたようです。
入り口上の欄間のデザインもモダンを意識しています。何といっても面白いのが店舗の後ろは、見事な在来です。当時、設計事務所なんてものは、まだまだ一般的ではなかったので、大工の棟梁が見よう見まねで頑張ったのでは、なんて想像するとますます可愛く見えてきますw。

 笠間へ行ってきました その2に続きます。
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松戸に街歩きw。 その3 [るんるん徘徊]

 相変わらずの、体調不良。何処で貰ったのか、思いっきり風邪です。朝湯で体を温めて、登山用インナーとももひき、オーバーソックス着用の完全防備でお仕事開始です。
 今朝のBGMはMike OldfieldのTubular Bells。殆どの楽器を一人でこなして、オーバーダブを駆使して生まれた、当時究極のナルシシスムですw、今聴き返してみても、まるで古さを感じません。

33) 松戸に街歩きw。 その3
10月10日、体育の日。体を育てに街歩きです。松戸の街歩きの続きです。

 ぷぎゃーの地帯を抜けてきれいな区画の住宅地へ、その住宅地も丘の縁の辺りは、また様子が変わります。次の目的地の神社は、その丘の上にありますが、その周りの家は古くからある農家の家で、作りもとてもしっかりしています。

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大工さんの仕事が実に見事です。1階の霧除けの下の欄間は埋めてしまったのでしょうか?何だか不自然です。細い垂木に、雨戸入れや手摺の意匠も見事です。
電気メーターとエアコンの配管が些か残念ですが、両方とも大事なものです仕方ありませんww。
次の目的地は、胡?(ころく)神社です。※ろくの字が常用漢字ではないので、文字化けするかもしれません、竹冠に録ですw。
この階段を見上げただけで、もう、げっぷが出てきます。

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 それにしても随分ゆがんでしまった階段ですねw。今の世の中は兎角バリアフリーとか言って、法令化までしていますけど、今まで何百年もこれでやってきたのですから、何でも一緒くたに決めなくてもいいと思うのですがw。
参拝を済ませて、境内で一服です。流石に高台は風が抜けますね。
 後は、車通りの多い道を一気に街まで戻ります。この鎌ケ谷に続く道は、車で何度も通っているのですが、歩いてみると随分様子が違います。
実は、ラーメン激戦区だったのですね。あちらこちらから、いい匂いが漂います。それもその筈です、時計は丁度1時w。でも、今日の気分はカツどんなので、ここは華麗にスルーを決めます。
何も無い3km近い道のりでしたが、途中コンビニで、冷たいアップルティーで水分補給をして軽々クリアーです。
 12.7km歩いて、ようやく振り出し且つ、本日の目的の戸定邸です。今日は庭園が開放されているのも魅力ですが、前回に見学した後に、見残しに随分後悔したこともあり、今回はじっくりいきます。
戸定邸は戸定が丘歴史公園の中にあります。水戸藩最後の藩主の徳川昭武の邸宅で国の重要文化財です。
公園の入り口は、こんな感じです。

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 今回のにじは目的は、4つもある床の間をじっくり観察することです。採寸もしたいので、相方とはここで別行動ですw。
前回、来た時に天井の高いのには気が付いていたのですが、家に帰ってから床の間の割と、内法の取り方を押さえておかなかったのが、猛烈に悔やまれて、今回は腰にコンベックスを標準装備ですw。
 今回は、ここに時間を割くことに決めていたので、じっくりいきます。イレギュラーな柱割が所々見られます。庭を広く見せたかったのでしょうね。
にじのお気に入りの床の間はこんな感じです。

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 そういえば、全ての床に書院が無いんですね。形は異なっても、流派は変えないものなんですね。
しかも、この技ですww。

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 この雪見障子(引き分けも雪見でいいのかな?)厚さが6mm w。工芸品ですねw。
結局、2時間をここで過ごして、今回は公園は全く見れませんでした。でも、今日はくたびれたので、ここでお仕舞い。
あとは、ゴールを目指して、カツどんを食べて、御殿に帰って美味しいお酒を呑むだけです。
 それにしても、実測資料を図面に起こすのが楽しみです。まだまだ発見がありそうですw。

 全長13.5kmの松戸の街歩きでした。ちょっと疲れたかなw。

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松戸に街歩きw。 その2 [るんるん徘徊]

 風邪かな?実は数日前から微熱と頭痛が続いています。どうにも体調が悪いのはうまくありません。今日はおとなしく寝ているべきかな?皆様も風邪には気をつけましょうww。

32) 松戸に街歩きw。 その2
10月10日、体育の日。体を育てに街歩きです。松戸の街歩きの続きです。

 かわいそうな20世紀梨の公園を後にして、市街地を抜けて窪地に入ります。湿地を埋め立てて造成したのでしょうか、水溜りが目立ちます。高台には巨大な煙突が見下ろしています。
資材置き場や小さな工場、残りは草原。とても静かなところです。天気は良く、額に汗がにじみます。そろそろ、すいぶん補給がしたいのですが、生憎、商店と言うものが見当たりません。
 そうしているうちに、小さな工場の屋根越しに、セスナ機や漁船が見えてきました。次の目的地、昭和の杜です。
 ここは、まだ新しい私立博物館です。私立博物館なんて岡山県の津山で見て以来です。
中には、昭和の自動車が所狭しと並べてあります。オート3輪から始まって、南極観測隊の雪上車、最近の車ではビートまであります。そして、電車やセスナ機、漁船、なんでもありです。
 中でも面白かったのが、便器です。足の位置を決めるために、陶器のスリッパ状のものがついているあたりが、親切設計です。

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そして、車両もあります。鉄分補給中w。

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 今回は、時間が無かったので、あまりゆっくり見れませんでしたが、機会を改めてじっくり見てみたいです。
博物館を後にして、北総線沿線に向かいます。この辺りは、大規模開発の目論見を外してしまったかのような、造成したまま放置してある、住宅の区画が続きます。
考えようによっては、車も殆ど通らない草むらの中の舗装された散歩道のように見えなくもありません。相変わらず陽射しは強いですが、秋の風が心地よいです。
 突然、アスファルト道路の中央に、にじ達の行く手を阻むものが出現w。

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殿様バッタです。日向ぼっこを楽しんでいるようで、カメラを向けても逃げません。
なかなか、凛々しいですね。
梨畑を通過して、北総線の秋山駅から北国分駅へ向かいます。北国分は名前の通り、市川の国府の傍の国分寺の北側と言うことなのでしょう。2年ほど前に国分の当たりも、るんるん徘徊しましたが、なかなか良いところでした。
 にじ御殿を探している時に、最初の候補だったのが国府のご近所です。この辺りからは随分離れていますが、同じエリア内ですw。
北総線の高架脇を歩いていると、駐車場から何だか熱い視線を感じます。

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不自然に中央に停められた、この車のようです。

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ぷぎゃーww。
 何が起こるか、まるでわからないのが松戸の魅力なのでしょうか?
それにじても、何のために助手席にマネキンを載せているのでしょう。しかも首にベルトとは如何に?

そして、次回に続きます。

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松戸に街歩きw。 その1 [るんるん徘徊]

 ようやく秋らしい寒空です。なのに窓は今日も大解放w。今日はセーターを着てお仕事です。こんな朝はTommy EmmanuelのInitiation。愉快なギターが、元気を分けてくれます。

31) 松戸に街歩きw。 その1

10月10日、体育の日。体を育てに街歩きです。今回も駅からハイキングに参加です。今回はご近所の松戸です。
実は松戸の街歩きはこれで、5回目になります。
 松戸は、古くから水戸街道の宿場町として栄え、街の中にも歴史をそのまま残す、お宝が無造作に眠っている興味深い町です。
今回は、特に戸定邸をもう一度よく、観察することを目的としてとの参加です。

 松戸駅が出発地点です。まずは駅の裏の長い階段を登って中央公園に向かいます。樹木がとても大きいです。もともと何かの施設だったようです。
裏側から公園に入ったので、謎が解けるのは公園の入り口から出て行くときになりました。

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 立派な門です。旧陸軍工兵学校の正門だそうです。門扉は撤去されてしまったみたいで、焼ききれた丁番の残骸が残されています。
門扉も見てみたかったですね。戦争のための学校の跡地が平和な公園に生まれ変わると言うのも、不思議なめぐり合わせです。
 守衛室も残っています。

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なかなか、かわいらしい造形です。表は洗い出しで、中はモルタル塗りです。天井は屋根のドーム型の形そのままです。恐らくコンクリート造ですので、型枠の職人さんが随分丁寧な仕事をしたのでしょう。
丁寧な仕事を見るのは、なんだかうれしいものです。
 入り口には、大きなイチョウの木と、あの独特な香りw。メスの木ですねww。よーく探してみると、ありました。

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匂いの元ですw。
 ふと脇を見ると、奇妙なものが目に入ります。道路標識のポールが、木に喰われていますw。
郵便ポストが呆れ顔です。このまま、漫才ができそうですね。

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それにしても、どれだけ時間を掛ければ、ここまで曲がるのでしょう。標識も諦めて撤去してしまったようですね。恐るべし、自然の力。
 裁判所の横を抜けて、高台の住宅地を歩きます。瓦屋の古い住宅の切れ間から、切り立った斜面と、斜面を覆う高木が見えます。随分年月を経て育ったように見える高木は、近くのお屋敷と共に、古くからこの街に息づいてきたものなのでしょう。

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住宅地の坂を下って、細い街路を抜けると、街の様相はだんだん町外れの工業団地の景色と様子を変えます。まだ、駅からさほど離れていないのに不思議なものです。
 更に進むと、広くきれいな区画の新しい住宅地に変わり、畑が風景に交じり始めたところに、次の目的地20世紀公園があります。
閑散とした、何の変哲も無い寂しい公園ですが、違いはこの石碑にあります。

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 ここで、20世紀梨が誕生したそうです。梨と言えば、白井や鎌ケ谷のイメージがありますが、20世紀は松戸で生まれたそうです。解説によるとゴミ捨て場で拾った苗を育てたら20世紀になったと言うのですから、不思議なものです。
掃き溜めに鶴というのか、わらしべと言うのか、やっぱり「リサイクル」ですかねw。
 しかも、もう枯れてしまったそうですが、20世紀の原木は天然記念物に指定されていたと言うのですから、さらに驚きです。
つまり、株分けした他の20世紀とは別物扱いだったと言うことですね。
 生まれた時から、世界で唯一つの珍獣で、絶滅危惧種で、レッドデータブック行きというのもかわいそうな気がしますww。

与太話は、程ほどに、次回に続きます。


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行ってきました、うまくたの路 その2 [るんるん徘徊]

 物凄い風きり音で目を覚ました土曜日です。大荒れの週末は、家でのんびりするのが吉みたいですね。まるで台風です。こんな朝は、寝覚めの珈琲とPat MethenyのStill Life (Talking) が良く合います。そんなかんじでお仕事開始ですw。

28) 行ってきました、うまくたの路 その2
10月9日のうまくたの街歩きの続きです。

 里山のブルーベリー農園は収穫が終わって、伽藍としています。作りかけの高速道路をくぐって、丘を登りお寺を通り抜け、また集落へと入ります。次の目的地は、鎌倉時代に開創された古いお寺です。
 水路沿いの細い道を歩いていくと、町外れに突然かわいらしい山門が現れます。門の横には、万葉集の石碑が立っています。
でも、良く考えると、万葉集は飛鳥時代や奈良時代ですから、直接このお寺とは関係ないのでしょうか?

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 山門をくぐって、暫く歩くと、金木犀の巨木が出現です。金木犀って庭の角にかわいらしく生えているものかと思っていましたので、ちょっと驚きです。
流石に巨木です。辺りに漂う香りもダイナミックです。

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 境内の木陰のベンチで、一服です。ベンチの脇には、参道を挟む様に比較的新しい石碑が立っています。ベンチに座ったまま、石碑を観察していると、石碑の一番下にちょっと珍しい、知人の苗字が刻まれています。
 相方が随分お世話になった方です。相方の話によると、木更津の山の上のお寺さんの息子さんとのことです。まさかとは、思いましたが、試しに写メを送ってみることにします。とても忙しそうな方なので、すぐに返事があるとも思えませんが。
 どんどん先に進んでいきましょう。水路沿いの竹林の道を歩いていくと、上からかわいらしい声がします。
姿は、モズのようですが、鳴き声が軟弱ですねw。求愛の声はこんな感じなのでしょうか?

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 そして舗装すらされていない、畑のあぜ道を進んでいくと、景色は湿地に変わり、背の高い雑草とガマの茂みを抜けて道は続きます。景色が開けるとつりふね草の群生地が広がります。
つりふね草は、あまりなじみがありません。でも、釣り船と言う名前に惹かれて観察ですw。

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 あんまり船の形ではないですね、湿原に自生する種類のようです。道は、細いデッキ状の通路に変わり、ハンノキ湿原の中を進んでいきます。ハンノキはいくら眺めてもそのありがたみが良く解かりません。
そして、湿原の終わりに水源があります。洞窟の奥の砂地の水底に丸い砂紋がいくつもできて、ゆらゆら動いています。刻々と変わる砂の文様を眺めていると、催眠術のように引き込まれていきます。隣に立ったおばちゃんのキウリをかじる音で、現実に引き戻されます。しかし、おばちゃんは何故にこんなところで、キウリを丸かじりしているのでしょう?。

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 後は、丘を越えて、武田川べりのコスモスロードです。今日はコスモスフェスティバルと言うことで、地元の人が大勢集まっています。
仮設ステージではフォークコンサートが開かれ、すれ違うおばちゃんが口ずさんでいます。コスモスに囲まれた川辺で、ござを引いて日本酒を飲んだり、ボートに乗ったり、皆、思い思いに楽しんでいます。
お祭りの露天とは違って、地域団体やジャージ姿の高校生がメインのお店が並んでいます。
延々と続くコスモス畑と相まって、穏やかで気持ちのいい風景です。

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 秋を満喫した、うまくたの路でした。全長10kmの久しぶりの街歩き、とても楽しかったです。本当にいいところでした。
余談ですが、馬来田を離れて帰途の途中、知人からの返信です。「その石碑の名前、親父のです。」とのこと、本当にご実家だったようです。
こんなこともあるのですね。離れは、ご自身で設計されたものとのことです。もう少し良く観察しておけばよかったww。

 そうそう、前回から画像サイズをサムネイルサイズに落としました。あまり拡大して見るような需要もなさそうなので、当分はこれで行こうかと思っています。
ご意見あれば、宜しくですw。

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