県民の森へ

　今朝は霧で一面真っ白、鳥の声もない静寂の世界です。時折庇から垂れる水音だけが時間の進行を教えてくれます。毎月、第一日曜日の朝は、家の前のドブさらいと清掃です。地域のルールとして、こういう習慣が残っているのはとてもいいことです。その後、実家の居間の照明が壊れたので修理に行ってきます。
　今朝のＢＧＭはBillie HolidayのThe Billie Holiday Story, Vol. 1です。ＪＡＴＰは、そもそもレコード化を前提としていない、ライブ音源の寄せ集め的な感があります。ＬＰ盤のスクラッチノイズのようなプチプチ入る、1940年代の古い音が静かな晩秋の朝にぴったりです。

47) 県民の森へ
　10月25日普通の火曜日です。でも、猛烈に不調です。鼻の調子がうまくありません。左の頭がピリピリ痛みます。集中力なんて言葉は、他の人類に使うための言葉のように、にじは最悪状態でした。
お昼ごはんを食べても、調子は上がらず、今日のお仕事は諦めることにしました。
　日曜日に修理したばかりの自転車を駆って、ご近所探検に出かけることにします。他にいい策もないですしｗ。
さて、食後に思案です、この辺りの土地勘が皆無なので、迷子の不安もありますし、もう1時半です。
　わかりやすいコースで、癒されて、且つ、さほど遠くない場所。そんな場所がちゃんとありました。千葉県立船橋県民の森です。二重川沿いに行けば、車もいませんし、一本道です。辿り着けなくても引き返すことも可能です。
正にお誂え向きですｗ。しかも向かいのアンデルセン公園で高濃度の放射線が観測されたばかりですから、ひと気がないことも確定ですｗ。
時計はもう2時、4時半には暗くなってしまいます。双眼鏡をリュックに入れて出発することにします。

　二重川までは、にじ御殿から自転車で5分もかかりません。川の提頂道路は未舗装の砂利道です。しかし意外なことに結構犬の散歩やジョギングコースになっているようで、ぱらぱらと人影があります。



いつも、車で通る道やにじ御殿の廻りの延々と繋がる住宅地とは裏腹に、こんなに気持ちの良い風景が広がっているのが素直な喜びです。
　見上げると、秋の雲。引っ越してからというもの、何かと季節が鮮やかに見えます。引越しはにじ達にとっては、とてもよい事だったみたいですｗ。（まあ、以前にいた初富本町がひどすぎたというのも、ありますがｗｗ。）
それにしても、雲がきらきらしています。



　砂利道は、だんだん狭くなって、3つ目の橋を渡る頃には、とうとう獣道になってしまいました。
子供の頃なら、何も考えずに突っ込めた草むらですが、歳を経ると面倒なんですねｗ。仕方ないので、集落のほうへコース変更です。
良くできた民家の並ぶ集落です。にじの好物がこんな所にもあったのですねｗ。



　うーん、写真が良くないですけど、これが一番かわいいやつですｗ。傍らにかわいい木材置き場があります。大工さんの家だったのでしょうか。
そして、集落の先にゴールの県民の森がありました。誘導看板に沿って進むと、気が付けば良く知っている県民の森の中にいました。
何度か来ている場所なので、とりわけ不安はありません、早速双眼鏡を取り出して、にわかバードウォッチャーです。
にわかバードウォッチャーの欠点は、手際の悪さですｗ。鳥の声はあちこちで聞こえるのですが、鳥達はそびえる枝の上のほうにいるようで、ちっとも姿が見えません。
ようやく、見えたのが雀の群れｗ。場所選びに間違いがあったようですねｗ。



　陽も随分傾いてきました、森の散策も終えましたし、そろそろ諦めて帰りましょうか。



　また、二重川沿いの砂利道を千葉段丘を眺めながらの帰り道。分水界のあたりが、にじ御殿です。

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